自動車に必ず備え付けてあるものといえば車検証です。

車検証は自動車の身分証明書のような役割を果たします。

自動車登録には車検証が必須ですし、車検証を参照する場面が多いので覚えておくといいでしょう。

車検証を見るには、記載内容の意味を理解しておくといいと思います。

車検証の記載内容

車検証

上の画像が車検証です。自動車を使用したことがある方なら、見たことがあると思います。

聞き慣れない用語も出てきますが、難しくはありませんので安心してください。

自動車登録番号又は車両番号

通常はナンバープレートの文字が記入されています。

登録年月日/交付年月日

新車から一度も名義変更をしていないのであれば、新車で登録した年、月、日が記入されています。

名義変更をしたことがあると、一番新しい年、月、日が記入されます。

車検証を再発行した時は、再交付の年、月、日が記入されます。

初年度登録年月日

新車で新規登録した年、月が記入されています。名義変更などをしても変わりません。

中古車購入の際に、何年落ちか見るときはここを見ます。

自動車の種別

運転免許や高速道路での区分とは違い、軽自動車を除く一般的な車は小型と普通に区分されています。

トラックなどでは、特種といった区分も出てきます。

用途

その自動車の使われ方を表しています。乗用車は「乗用」、ライトバンやトラックなら「貨物」と記載されています。

自家用・事業用の別

自家用で使用するのか、事業用として使用するのかの別です。自家用なら白ナンバー、事業用なら青ナンバー(緑ナンバー)です。個人所有か法人所有かは関係ありません。

車体の形状

普通車で多いのは「箱型」です。

トラックは、バン、冷蔵冷凍車、トラクタ、セミトレーラーなどが多いです。

車名

クラウンやスカイラインなどの通称名ではなく、トヨタ、日産といったメーカー名が記載されます。

よく間違えるところですので、登録の際は注意が必要です。

乗車定員

大人が乗ってよい人数です。

最大積載量

その車が最大に積んでよい荷物の重量を表します。乗用車には最大積載量は記載されません。

車両重量

車両の重量を表しています。

スペアタイヤや工具、人を含まない車だけの重量です。

車両総重量

車両重量に乗車定員を1人55キログラムとして、乗車定員分の重量を計算して加えたものです。

トラックの場合は、車両重量に乗車人員分の重量と、最大積載量を加えた重量です。

車体番号

フレームナンバーとも呼ばれ、その車の固有の番号や記号で、同じものは他にありません。

登録の際は、OCRシートに下7桁を記入します。

原動機の型式

車に積んであるエンジンの型式です。

長さ、幅、高さ

ミラーやアンテナを含まない最大の寸法をセンチメートルで表しています。

総排気量又は定格出力

単位がkw、ℓになっていますが、一般の車は総排気量をℓで表しています。

kwは電気自動車の定格出力を表しています。

燃料の種類

ガソリン車はガソリン

ディーゼル車は軽油です。

型式指定番号

メーカーが事前に受けた型式指定の番号です。

類別区分番号

その車の装備、メーカーオプションなどを表します。

所有者の氏名又は名称

所有者が個人であれば名前、法人であれば法人名が記入されています。

ローンで買った場合やリース車の場合は、ディーラーなどの法人名となります。

所有者の住所

自動車の所有者の住所が都道府県名から記入されています。

使用者の氏名又は名称

車の使用者が個人であれば名前、法人であれば法人名が記入されています。

所有者と使用者が同じときは、「***」印です。

使用者の住所

自動車の使用者の住所が都道府県名から記入されています。

こちらも所有者と使用者の住所が同じときは、「***」印となります。

使用の本拠の位置

車庫証明にある、自動車の使用の本拠の位置と同じ住所が都道府県名から記入されています。

事業用の場合は法人の住所ではなく、その自動車を使用する営業所の住所です。

有効期間の満了する日

いわゆる車検の有効期間です。

この日にちが過ぎるまでに継続検査(車検)を受ける必要があります。

備考

新規登録、継続検査、重量税の額、緩和認定などが記入されています。

 

車検所に記載されている項目は以上です。

車検所の内容は変更がなければ変わらない

車検証の項目に変更があるときは、登録という手続きが必要になります。

登録をすると、その都度、新しい車検証が発行されますが、変更した内容以外は変わりません。

また、車検を受けると車検証は新しくなりますが、有効期間の満了する日が変わるだけです。